2015年5月5日火曜日

プノンペン|フィードバック

コンテンポラリー・ダンス・プラットフォームの公演後に行われるフィードバックのワークショップが、 「Him Sophy School of Music」という音楽スタジオにて5月3日・4日の二日間にわたり行われた。ゲストは、ピチェ・クランチェンとソフリン・シャピロの二人。3組の振付家とダンサーたちが集まり、それぞれが作品のコンセプトをプレゼンし、ピチェやソフリンからのアドバイスをもとに試行したり、意見交換をしたり、振付家としての思考を深めることに重きを置かれたものである。
カンボジアでは、舞台技術が未発達なため、主催者としては作品をデベロップさせる技術的なアドバイスを期待していたようだ。しかしながら、ピチェが語った言葉の多くは、ダンスの世界に振付家として生きるということがどういうことか、そのために何を考えるべきか、というものであった。
本質的な問いに向き合い、自身の表現の核心を見つけ出していくことを後押しするこの試みは、本プロジェクトが生まれたダンス・コミュニティ・フォーラム「We dance」で行っていたワークショップ「試行と交換」に近い。かつてのSTスポットにおける「ラボ20」をも思い起こさせる貴重な体験となった。


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